「最強のコミュニケーション ツッコミ術」ビジネスにも通ずるかもしれないお笑い論

ツッコミという「聞き方」

2015年発行。これは買った当時途中まで読んでいた。

促しつつ、質問をしつつ聞き役となる、という定番の話し方手法の、聞き方にフォーカスした書、と言えるかもしれない。

すなわち、

ツッコミ=不足した情報の指摘 → 相手がその情報を追加する

という基本的な流れによって会話を展開させていくわけである。

一般人にも使えるお笑いテクニック的な趣もあるが、笑いの微妙なアヤ、間は新書一冊で到底伝わるものでもなく、

ネットに溢れるお笑い動画を飽きるほど見まくるとか、そしてボケでもツッコミでもお笑い的会話の場数を恥も外聞も捨てて失敗しまくりながら習熟していくしかないのだろうが、

そこまでして、いわゆる「面白い人」になりたいかと言うと、やはり、

別に。。。

なのである。

また、お笑い芸人はだしのツッコミができたとして、それを日常会話に持ち込んで、それほど良い結果になるとは思えない。

芸人のボケ・ツッコミは、何気ないように見えて、非日常の特殊なものだ。

しかし、本書で言う、ツッコミ脳をつくる、という部分は会話という枠を超えて有益であるかもしれない。

お笑い芸人でツッコミ役の人間のメリットも示されている。周囲からの評価が高まり、場の主導権を握れるというのだが、そのメリットを享受するのもツッコミ脳のなせる技である。

ツッコミ脳の作り方

非常識さ(=ボケ)に、常識人の立場から違和感を抱き、指摘するのがツッコミの役目。

何が常識で何が非常識なのか、どこが常識でどこが非常識なのか、誰が常識で誰が非常識なのか、

これらを正確に、かつ瞬時に見抜くために求められる能力は、平たくいえば、論理力です

ツッコミ脳の柱は、
・微細な情報に対する注意力・観察力
・情報の分析力
・分析を踏まえた判断力

であり、ツッコミ脳をつくるとはこれらの能力を磨くことである。

ツッコミが上手い人は、荷造りが上手です。

(略)前の晩にかばんを開き、「これは要るだろ!」「これは現地で買えばいいだろ!」「これがあれば便利だろ!」

などとツッコみながら、用意する荷物を思案しているはずです。

よいツッコミとはいいビジネスマンである。という本ができそうである。

大半の人間は、ビジネスの場面や日常の個人的な人間関係でのコミュニケーションを上達させたいと考えているわけで、結局ツッコミ云々はいらなかったんじゃないか、という気もするが、

テレビでおなじみのMCタレントのおなじみのやり取りの狙いの解説でもあり、それはそれで楽しい本である。

未読ながらあちこちでこすられすぎてなんとなく内容は知ってしまっている

の3列形式のノートフォーマットは、ツッコミ練習にもいいかもしれないと今思いついた。

まあやらんけど。

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